外部から見ても建物内の間取りが判らないような工夫を施し、防犯面にも配慮しました。
外観のカラーリングは、基調色のホワイトとアンバーの間にトーンを合わせたグリーンを挟み込むことで、隣接する公園の緑と調和させています。
隣接する公園に生えている樹木は、常緑樹と落葉樹がおよそ半々。
そのため、冬でも外観のグリーンカラーと調和します。夏には茂った公園の緑の中に溶け込み、そして冬にはグリーンが際立ちます。
季節の移ろいに応じた、見え方の変化を楽しむことができます。
墨田区の都心にたたずむ20坪の家
都心の三角形の土地に建つ、ムダを省いた動線と考え抜かれた空間設計で開放感あふれる住まい
施工ポイント
吹抜けのあるリビングの窓から、隣接する公園の木々の緑が鮮やかな邸宅。
都心の三角形の変形地ですが、ムダを省いた動線と考え抜かれた空間設計により、解放感あふれた住まいが実現しました。
1階が事務所を兼ねた住宅ですが、2階リビング上部のロフトが、収納フロアとしてもセカンドリビングとしても、ライフスタイルに合わせた有効活用空間となっています。
-
外観公園側から見た外観。
正面とは違って、斜めの屋根をあらわしにしています。 -
リビング真四角の家とは違い、奥に行くにつれどうしても狭まってしまい、使い勝手が悪くなりがち。
そうならないために、最小限の動線で動けるようにしました。
また、視覚から感じる狭さを解消するために、空間設計のディティールへのアイデアを駆使。
例えばソファに座った時の視野は、そこからまっすぐ目をやると、カウンターの向こうにある光の方に視線が抜けるように計算されています。
そして、基調色ホワイトの中に主張色のダークブラウンを適所に配色することで、広がりのある空間に感じさせています。
細部まで考え抜かれ空間設計の工夫が随所に盛り込まれた、まさに注文住宅のトータルコーディネートの好例です。
リビングの吹抜け部分に配置された窓。
磨りガラスなので、プライバシーに配慮しつつもしっかりと採光を確保。 -
ベッドスペースリビングとひと続きのベッドスペースは、ホテルのスイートのよう。
1階の事務所フロアから階段を上がり2階リビングに入るとまず最初に視線が向かう、ベッドの背面にあるダークブラウンの壁面。
ホワイト一色の中にある主張色が、空間の奥行きを感じさせます。 -
ロフトロフトからリビングを見下ろすと、その先の窓から隣接する公園の樹木が“借景”として見えてきて、心安らぐ景色となっています。
限られた面積の中においても、立体的な空間を確保することで豊かなライフスペースを創出することができます。
リビング上部のロフトは、天井高こそ低いものの、くつろぐには十分な面積。リラックスできる空間にもなります。 -
ビルトインガレージオータムブラウンのサッシにカラーリングを合わせた、オーバースライダー式シャッター。
高性能モーターにより、静かながらもあっという間に開閉が完了します。
施工概要
- 所在地
- 東京都墨田区
- 竣工
- 2017年
- 構造・工法
- 木造軸組(在来)工法
- 延床面積
- 21.59坪(71.51m²)