イギリス住宅の玄関ルーフ
(2019年05月26日)こちらの住宅は、玄関ルーフにハーフティンバー様式のようなデザインを採り入れています。この様式はリバプール近隣都市であるチェスターに多くあります。チェスターにはハーフティンバー様式の美しい建造物が多く残っており、多くの観光客が訪れています。この様式は、建物の柱や梁などの軸組を黒色に塗装し外壁がデザインされ、壁は漆喰やレンガなどを使い白色に塗装されているのが特徴です。下の写真はチェスターの街並みの写真です。
こちらの住宅の玄関ルーフは、ルーフの下にブラケットを使ったデザインが採り入れられています。一見シンプルな玄関ルーフですが、モールディング加工で装飾されています。
こちらの住宅では、玄関ルーフを大きく造り、太い柱で支えることで重厚感のあるエントランスポーチになっています。この柱はギリシャ建築に用いられる3種類の柱の1つでイオニア式のデザインを採り入れていて、装飾された柱が目立ちます。ギリシャ建築は神殿などの大きな建造物で見ることができる建築様式で、太い柱を狭い間隔でたくさん設置することで、屋根や天井を支えるのです。イオニア式の柱には柱上部に羊の角のような形状の装飾があります。下の写真は、世界遺産に登録されているアテネ・アクロポリスにあるエレクテイオン神殿です。この神殿ではイオニア式の柱を見ることができます。
こちらの住宅の玄関ルーフはシンプルな張り出しで支えられています。この玄関ルーフの形状と枠組みや窓枠が白い塗装で統一されているところからカントリースタイルのように見えます。
こちらのお宅の玄関ルーフは、ガレージと一体型になっています。リバプールでは、本来の玄関ドアの前に、雨風よけのエントランスボックスを増設している住宅を多く見かけます。このエントランスボックスを採り入れることで、冬の寒さ対策にもなっています。
-
> (2022年01月29日)イギリスの庭~植木の剪定~
-
> (2022年01月28日)ヨーロッパの手づくりお菓子
-
> (2022年01月23日)ヨーロッパの素敵な住宅スタイル・その3
-
> (2022年01月22日)ヨーロッパの素敵な住宅スタイル・その2
-
> (2021年12月27日)イギリスの公園で出会った動物たち
-
> (2021年12月26日)欧州住宅の素敵なスタイル
-
> (2021年12月25日)欧州スタイル・クリスマスツリー
-
> (2021年12月24日)クリスマスデコレーション・Plants in UK
-
> (2021年11月29日)イギリスの冬、温かい食べ物No.1
-
> (2021年11月28日)イギリスの気候~Winter~
欧州住宅デザインコラムの最新記事
- 01月29日 イギリスの庭~植木の剪定~
- 01月28日 ヨーロッパの手づくりお菓子
- 01月23日 ヨーロッパの素敵な住宅スタイル・その3
- 01月22日 ヨーロッパの素敵な住宅スタイル・その2
- 12月27日 イギリスの公園で出会った動物たち