都市部などの狭小地では、庭のあるマイホームの夢を抱いても、敷地面積を考慮すると庭を作るスペースが無く断念せざるを得ません。しかし、注文住宅で庭のように利用できる屋上を設置することで、狭小地でも夢はかないます。屋上を上手に活用し、理想的な暮らしを楽しみましょう。

狭小住宅に屋上を作るメリット４つ

1.屋上は延べ床面積に含まれない！？

延床面積とは、家の各階の床面積を合計したもので、土地や地域に合わせて制限があります。しかし、屋上に関しては、その合計に含まれません。縦の空間を上手に利用すべき狭小住宅こそ、屋上を設置して、家を広く使うことをおすすめします。また、地上の庭の場合は固定資産税がかかりますが、屋上を庭として利用しても固定資産税がかからないのも屋上の魅力ですね。

2.周囲の目が気になりにくい

1階の庭であれば、通りを行きかう人々の視線が気になりますが、屋上は高い場所にあるため、周囲に高い建物がない限り、外部の視線はいっさい気になりません。周囲に少し高い建物がある場合でもフェンスを使用したり、オーニングやガーデン用パラソルなど設置したりして工夫次第で解消することができます。

3.開放的なプライベート空間

屋根がないため、広い空を感じることができ、見晴らしも良いことから開放感抜群の、快適で贅沢な自分だけの空間になります。

4.子供やペットの安全性が保たれる

地上の道路に面した庭の場合は、ふとした瞬間の飛び出しなども心配になりますし、不審者の目も気になりますが、屋上ではこのような心配は無用です。

屋上の活用方法

・洗濯物や布団を干す

直射日光があたることや風通しの良さから、洗濯物がすぐ乾きます。また、スペースに余裕があるため、シーツなどの大きなものを広げて干すことができますし、大量の洗濯物を干してもさらに布団を干す余裕があります。

・お子様の遊び場

夏はビニールプールや水鉄砲などで水遊びを楽しむことも良いですし、ミニジャングルジムやお砂場などを設置して公園のような雰囲気にしてもお子様が喜びますね。

また、お子様が遊んでいる間、ママは合間で家事をこなすこともできるので、外に遊びに出かけるより時間を有効的に使えるのではないでしょうか。

・ペットの遊び場

ペットを飼っている方ならば、ドッグランなどペットの遊び場としても大いに活用できると思います。安全に考慮しながら、愛犬と一緒に楽しく遊べる空間として利用することもおすすめです。

・ガーデニングや家庭菜園

お花を植えて季節を感じてみたり果樹園をつくったり野菜を育てたり、自分好みの素敵なガーデンで癒されてみてはいかがでしょう。また、屋上に芝生を植えたりして緑化することで、日が遮断され、省エネ効果が期待できますよ。

国土交通省　熱環境の改善効果

https://www.mlit.go.jp/crd/park/shisaku/gi_kaihatsu/okujyo/heat.html

・アウトドア

事前にしっかり準備をしてからのキャンプもいいですが、自宅の屋上という、足りないものがあってもなんでもすぐそろえることができる環境でテントを張って、気軽にアウトドアを楽しむのもたまにはいいでよね。

・外での食事

気持ちの良い開放的な場所で、朝食を食べたり、気心知れた友人を招き、バーベキューを楽しみながらプライベートビアガーデンを開催したりしてもおもしろいですね。ただし、騒音やにおいなど、ご近隣のご迷惑にならないよう配慮は忘れずに。

・天体観測

天体望遠鏡をセットして、遠くの星をぼぉっと眺めてみましょう。きっとゆったりとリラックスした気分になれるはずです。夏休みの自由研究などで、お子様と一緒に観測してみるのも素敵な夏の思い出になりますね。

・リフレッシュタイム

天気の良い日には日光浴、お風呂上りには夕涼み、また、さわやかな朝には瞑想するなど、心に栄養をあげるリフレッシュ空間として使うのはどうでしょう。

・テレワーク

リゾートのようなおしゃれな雰囲気を演出して、まるでワーケーションをしているような感覚で、心も体もリラックスしながらのテレワークも気分転換になりますね。

屋上を作る上での注意点

・防水工事

通常、住宅の屋根は雨水が正しく流れるよう傾斜をつけますが、屋上を作る住宅は傾斜のない「陸屋根（りくやね、ろくやね）」と呼ばれる平面の屋根にする必要があります。そのため、雨が降った後の水はけが悪くなり、雨漏りが発生しやすくなってしまいます。雨漏りを防ぐためには、三層防水などしっかりと防水の施工をしなければなりません。防水専門の業者があるほど高度な技術が必要になるので、しっかり施工してもらえるよう、実績があり信頼できる業者に依頼しましょう。

・水道と排水の設置

ベランダの掃除や、水遊び、ガーデニングを楽しむためには、屋上に水道を設置したほうが何かと便利です。水道の設置と共に排水設備も十分に整えなくてはなりません。こちらの工事についても施工が不十分だと、雨漏りの原因につながりますので、注意が必要です。

・屋根断熱

平らな屋上にはダイレクトに直射日光があたり、その熱が下の階に伝わるため、夏は家の中が暑くなってしまう恐れがあります。しっかりとした断熱施工で室内の温度上昇を防ぐようにすることが大切です。また、屋上を緑化することも、断熱効果につながります。

・落下防止対策

安心安全に屋上の利用を楽しむため、落下防止対策も重要です。小さなお子様がいるお宅は手すりや柵に加え、高さのあるフェンスや落下防止ネットを付けたりという工夫も必要でしょう。

・屋上の面積

経年劣化により定期的なメンテナンスが必要となる屋上。建物を長持ちさせるためにもメンテナンスは大切です。広ければ広いほどメンテナンス費用もかかりますので、ご家族にとってどのくらいの広さが必要かよく検討されてから設置することをおすすめいたします。

狭小地であこがれの庭が持てなくても、魅力あふれるプライベート空間として屋上を庭のように利用することで暮らしに彩がうまれますよ。

都市工房の屋上付き注文住宅の施工事例はこちらとなります。

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