狭小住宅を建てるなら知っておきたいメリットデメリット
(2022年02月05日)注文住宅を建てようとしたとき、一体どのようなことに気を付けて建てればいいのか分からないですよね。まして狭い土地や変形地は建築の制約や条件も異なります。でも、狭い土地に建てる狭小住宅でも、設計次第で素晴らしい家を建てることは可能です。ただし、住みやすい間取りにするためには、いろいろな工夫も必要になってきます。
まず、狭小住宅の特徴ですが、間口が狭くて奥行きが深いうなぎの寝床タイプの土地が多いですね。
狭小住宅のデメリットとしては、かなりの自由度が制限されたり、日当たりはあまり期待できないこともあります。
そのあたりを期待するためには、コストに跳ね返ってきますが、
・天窓を付けて明り取りをする
・吹き抜けを作って一階に彩光を取る、と言った工夫が必要になります。
ガレージを作ることが難しくなることも挙げられると思います。
また、床面積を増やすには、地下や上階を造ることになるため、上下移動も考慮した動線を考える必要があります。
狭小住宅のメリットは
当然土地というのには平米あたりの価格が決まっているので、小さい分だけ土地の購入費を抑えることができます。
ただしブランド的な土地のようなところでは狭小住宅でも坪当たり数千万するようなところもあります。
土地面積が少ない分、建築後の維持費や電気代等の生活コストも抑えることができます。
狭小注文住宅を建てるときの注意点は、
当然面積が小さいので、建ぺい率、容積率、北側斜線、高度地域、などをしっかりと調べた上で、なるべく高さ方向に有効利用できるような土地を探すという事が一つのポイントになってきますね。
土地が広い家に比べて、狭小住宅で一番考慮しなければならないところは階段の配置です。全ての間取りが決まってしまうと言っていいほど、階段の位置が重要になってくるので、その辺は非常に設計も工夫が必要ですし、醍醐味というものも感じます。
狭小注文住宅の収納と動線
収納の仕方を間違えると部屋中にものが混在するようなことが起きてしまいます。
A さんが使いやすいからBさんも使いやすいといった、万人にウケる収納はないので、その家族のスタイルに合った収納と間取り作りを、ヒアリングを十分に行ってプランニングしていくことが大切です。
収納を多くしたいというご要望は必ずありますが、設計前にそのご家族にあったボリュームの収納を付けるということがポイントです。
狭小住宅は敷地に余裕がない分、上下階の移動が多くなりがちです。普段の生活で頻繁に上下階を移動するのは大きな負担になるでしょう。
家事動線は同じ階で完結できるようにして、生活動線にムダが生じないよう、生活スタイルに合わせた間取りの工夫が必要です。
狭小住宅あるあるとして
狭小地での駐車スペースは当然小さくなりますが、土地の形状によっては半地下のような、ちょっと低いスペースを作ってそこに車を入れることもできますが、高さ方向が有効に使えなくなったり、耐震が弱くなったりするのでインナーガレージはお勧めできないこともあります
狭小住宅で吹き抜けを作るような場合には、天井までが高くなりますが、気積(室内の空気の総量)がそんなに大きくならないので、冷房の効きが悪くなるのでは?といった心配はないと思います。
エアコンの効きを効率よくするためには、シーリングファンとか、それに付随するファンをつけて、空気の対流をさせて一箇所に淀まないような設備を設ければなお良いかと思います。
また、隣家との窓の位置が被ることもよくありますが、窓の位置を上にして、打ち倒し(室内側に)にするとか、お隣さんに声をかけてちょっと窓が重なることを事前にお伝えすることでトラブルを防ぐこともできます。
狭小住宅の設計でありがちなミスマッチ
狭小住宅でよく見受けられるのが、出来上がった後に扉の寸法が小さくて冷蔵庫が入らない、洗濯機が入らない、自分の希望の仕様のカーテンが入らないっていうことはよく耳にします。
もう一つは建売住宅の狭小ならではの現象で、トイレの扉が内開きになっていて、ドアを開けると中に入れないといったようなことも多々見受けられました。
キッチンとかダイニングスペースが当然小さくなるため、電子レンジとか炊飯器を置くスペースを考えられていなかったり、コンセント自体がないということがよくあります。
食器棚とか冷蔵庫とか大きさを考慮し余裕をもってその辺の詳細設計をすることが大切ですね。
狭小住宅の費用
一般的な住宅の費用算出のように坪単価で表しにくい面もあるので、全体的な家の広さで考えるのがいいと思います。会社によって坪単価いくらというような計算をされますが、建物が正方形よりも長方形の方が壁の面積が使う材料等で多くなるのでコストがその分高くなっていきます。
一概に坪単価って事に惑わされないような家づくりをおすすめしています。
銀行の借り入れも今は住宅ローンなどを使いますので、フラット35など結構長い期間で安定的に返済する方法があるので、それも検討されると良いと思います。
今のような金利が非常に安い期間は、なるべく長く引っ張って月々の返済を少なくして、そこの浮いた部分を貯蓄に回して、何かあった時にその貯蓄で払っていくということが非常にメリットがあります。逆に金利が高い時はできるだけ返済に回して、生涯に払う金額が大きくならないように、よく考えて資金返済をすることが大事です。
狭小住宅に力を入れているのは
ご自分で図面を書いて、それに対してアドバイスしてほしい、というようなお客さまが割と多くいらっしゃいます。狭小住宅は限られた土地の中で、限られたものを作って行く余白の少ないパズルのようなものです。設計や手間を考えると苦労が多い狭小住宅ですが、地域柄、狭小の土地が多いことから必然的に狭小住宅をたくさん手がけることになりました。
他のメーカー、工務店、住宅会社から「それは無理」と断られたと言って都市工房に来られるお客様が昨年は全体の5割ほどいらっしやいました。よくお話しをうかがうと、ほとんどの内容が今まで私たちが経験したことのある事例でもあったので、私たちが培ってきた技術とアイデアを盛り込んだご提案でご希望に叶った家造りを達成できました。お客様の笑顔が何よりの力となっています!
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