現在の日本は少子化により年々人口が減少しています。

このことからさまざまな業界で労働者が減り将来的に労働力不足が深刻化すると言われていますが、建設業界ではすでに職人さん不足が深刻化しています。

また、資材の高騰など物価高や慢性的な人手不足が続いていることからコロナ過から倒産する会社も増え2023年上半期は建設業の倒産件数は852件。

これは前年の同時期を上回る倒産件数です。

引用：東京商工リサーチ

人手不足・建設会社の減少、このままでは家が建てられないという事態に。

建設業界の人手不足の原因

少子高齢化で現役不足というのが人手不足の大きな原因ではありますが、仕事がきつい、汚い、危険といういわゆる3Kや休みが取れないという建設業がもつイメージも原因の一つとなっています。

ライフワークバランスを優先する今の若い人にとって建設業は魅力がないのかもしれません。

給与水準が高い傾向にある大手建設業界でも若年層の就業者数は厳しい状況です。

そして、就職しても離職率が高いという現状もあります。

また、国土交通省の資料によると建設業の就労者は55歳以上が約35.9％、29歳以下が約11.7％と高齢化がどんどん進んでいるのも大きな問題。

引用：国土交通省

ベテラン勢は今後5年から10年の間に多く引退すると考えられているので、技術の継承ができないことや人材不足などますます深刻になっていくでしょう。

さらに2024年4月からは残業規制も厳格化され、1人あたりがこなせる仕事量が減ってしまいます。

 

建設業に求められる今後の対策

今建設業が抱える問題から家が建てられなくなるといったことがないように、今後は対策をしていかなくてはなりません。

建設業界のイメージ・魅力を向上させる

建設業のイメージを向上させるためには、長時間労働や休みが少ないなどの労働環境を改善する取り組みが必要です。

また、技術にあわせた給与水準や手当を設けるなどすれば雇用の促進にもつながるでしょう。

2024年4月からは残業規制も厳格化されるなかでまさに今積極的な働き方改革が求められています。

建設DXを使った業務の効率化

AIやICT・ドローンやロボットなどのデジタル技術を取り入れる建設DXを使った業務の効率化が求められています。

このような技術を使い現場と事務所の情報共有や伝達をスムーズにすることで一気に効率がよくなります。

従来行っていた業務の工程が減少するため、1人1人の負担が大幅に軽減され、さらに生産性もあがります。

　※ICTとは「Information and Communication Technology」の略称です。日本語では「情報通信技術」といわれています。

　※DXとはデジタルトランスフォーメーションのこと。データとデジタル技術を活用し生産の過程を最適化する。

 

建設業はすばらしい仕事

家を建てる仕事は人々の生活を支えるために大切な役割を担っています。

一つ一つ技術を習得するのは楽なことではないけれど、身につけてしまえば一生もの。

ちょっとした家の修繕などは自分でできます。

しかも、今後も建設業界の需要はなくならずニーズが高いので将来的にも安心です。

また、力仕事もあるから身体も鍛えられ誇れる肉体美が手に入ります。

なにより、施主様と相談しながらつくりあげた家が建った時の達成感は何度味わってもいいものです。

私はこの業界一筋ですが、建設業はやりがいや達成感のあるとても素晴らしい仕事だと思っています。

 

まとめ

今後の働き方改革により、建設業界はよりよくなっていくでしょう。

今、都市工房でも職人の高齢化や人手不足に困っていますが、社内間の情報共有などできるところから建設DXを取り入れて業務の効率化をはかっています。

やりがいや達成感を感じられる建設業、少しでも多くの若い人にぜひ興味を持ってもらいたいと願っています。

まずは助っ人としてスキマ時間で働いてみませんか？