地球温暖化の影響から日本の夏は年々暑くなっています。

気象庁の調べによると日本の夏の気温は上昇傾向にあり、様々な変動を繰り返しながらも今後も上昇し続けるという結果がでているようです。

気象庁　日本の夏(6〜8月)平均気温偏差の経年変化（1898〜2022年）
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/sum_wld.html

このようなことから、近年では室内でも知らぬ間に熱中症にかかるケースが増えているので家にいても気を付けなければいけません。

そこで今回は、夏の暑さから身をまもり室内で快適にすごす工夫についてまとめてみました。

そもそも部屋が暑くなるのはどうして？

部屋の中が暑くてなかなかエアコンが効かないことありませんか。

室内が暑くなる原因はさまざまですが、大きくわけると以下のことが考えられます。

1.外壁や屋根の遮熱効果が弱い

屋根の素材にはいろいろと種類があります。

中でも金属製の屋根は熱伝導率が高く屋根が熱くなるため、その熱が室内につたわりやすい傾向にあります。

また、外壁も同様に外気からの熱をつたえやすく、家における面積の割合からその影響は大きくなります。

2.日当たりが良い

窓からの太陽光が室内の温度を上げる原因になります。

南向きや西向きなどそれぞれの家により日当たりの良さは時間帯が異なりますが、日が差し込む時間帯には窓から太陽光と一緒に熱も入ってくるため室内の温度が上昇します。

入ってくる太陽光は窓の大きさに比例するので、窓が大きい家ほど室内の温度が上がりやすい傾向にあります。

3.吹き抜けがある

彩光の面で人気が高い吹き抜けがある家も室内が熱くなりがちです。

天窓などが屋根に近い場所にあり、ダイレクトに太陽光を受けることになります。

夏を快適に過ごす工夫

すぐにできる夏を快適にすごす工夫を4つご紹介します。

工夫その1　温度・湿度を下げる

エアコンをつかって温度や湿度を下げましょう。

冷たい空気は下にたまりますが、エアコンの真下に扇風機やサーキュレーターを設置して首を上向きにしてまわすと、下にたまりがちな冷たい空気を上へ押し上げることができます。

電気代節約と無理をしてエアコンを使わないのはよくありません。

扇風機・シーリングファン、サーキュレーターで空気の循環をよくして上手に利用しましょう。

冷たい空気が室内全体にいきわたれば少し高めの温度設定で使用しても快適に過ごすことができ、省エネにもつながります。

工夫その2　遮熱

室内の温度をあげないようにするには、窓から熱を室内にいれない、つまり「遮熱」する工夫がもっとも大切です。

窓の遮熱に効果的な対策をご紹介します。

　窓の外で遮熱

・すだれをつけたり緑のカーテン（ゴーヤーなど）を育てる

・サンシェードやオーニングを取り付ける

　窓の内側で遮熱

・窓ガラスフィルムをはる

・簡易内窓を取り付ける

・遮熱カーテンを取り付ける

遮熱をすることは冷房効率を高めることができるので省エネ効果も期待できます。

工夫その3　ベランダや庭に打ち水

家のまわりやベランダに打ち水をするのもおすすめ。

水が蒸発する時に地面から気化熱をうばうので、地面の温度が下がり涼しく感じます。

また、打ち水をした場所は気圧が上がり、空気が流れることも期待できます。

打ち水はお風呂の残り湯など二次使用の水を使うことで地球に優しい暑さ対策として注目されています。

工夫その4　ミントの香りも体感温度を下げる

日本アロマ協会によると、ミントの香りも暑さを和らげるとのことです。

なんと体感温度を４℃も下げる効果が期待できるそうです。

・ミントのルームフレグランスを部屋にスプレーする

・ミントの香りをふくませたリボン状の布を扇風機に取り付ける

・ミントを含ませた水でタオルを湿らせて首にまく

公益財団法人日本アロマ環境協会
https://www.aromakankyo.or.jp/cooldown/

まとめ

室内の温度を上げない工夫などを紹介しましたが、同時に暑さに負けない体づくりもしていきましょう。

夏野菜には身体の温度を下げる効果があります。

トマトやきゅうり・ナス・枝豆などを積極的に取り入れていきたいですね。

また体温調節には汗をかくことも重要。

ウォーキングなどの適度な運動で汗をかき汗腺をきたえましょう。

ダイエットにもなり一石二鳥。

そして、私は現場でも常に意識していますが、こまめな水分補給も心がけましょう。

こちらのサイトでは熱中症セルフチェックを行えるので、気になる方はやってみてください。

熱中症ゼロへ
https://www.netsuzero.jp/selfcheck