これから家を建てようとお考えの方は、ぜひ防犯設備を整えることも考えてください。
後からご自分で防犯対策を行うこともできますが手間がかかることや、最初から家族が安心して過ごせることなどを考えて新築時にしっかりと整えておくことをおすすめします。

戸建住宅は空き巣の被害にあいやすい

マンションやアパートなどの集合住宅と比べると、戸建のほうが空き巣被害にあいやすいというデータがでています。

警視庁　すまいる防犯110番
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_b_1.html

集合住宅は管理人の常駐や、エントランスなど共用部分のセキュリティーが強固になっています。
それに比べて戸建住宅はどうしても防犯性能が劣るため、空き巣が侵入しやすく狙われやすい傾向にあります。

空き巣に狙われやすい家の特徴は「人目につかない家」・「隠れやすい家」

閑静な住宅街など人通りが少ない立地は人目につきにくく周りの目を気にする心配があまりないので、空き巣にとって入りやすい家と認識されます。

また、周りに高い塀や木々が立ち並ぶ家は外から中が見えにくい構造なので、空き巣にとっては隠れやすく好都合な家と言えます。

日々の生活から日常の行動パターンが把握されるケースも。
日中はカーテンが閉めっぱなしなことや、照明の様子、洗濯物の有無などから留守が多いと判断される家も注意が必要です。

戸建の防犯対策3つのポイント

戸建ての防犯対策は3つのポイントに分けて考えましょう。

ポイント1　家の周りの防犯

空き巣が踏み込む最初の場所になるため、この部分の防犯対策をしっかり行うことがのちの侵入を防ぐことにもつながります。

・防犯砂利を敷く

家の周りに防犯砂利を敷くと、そこを人や動物が歩くと音が鳴るので侵入者に気が付きやすくなります。

防犯砂利の音は商品によっても異なりますが、材質がガラスのためなかなか大きい音がでます。

基準値が74dbを超えたものが防犯砂利と認められ、セミの鳴き声と同等とされているので、就寝中でも気が付きやすいでしょう。

特に人目がつきにくい裏口や死角となる場所にしくことをおすすめします。

空き巣は音が出ることを特に嫌うので効果的です。

・屋外照明を設置する

屋外照明を設置する方法も手っ取り早くて有効です。

空き巣は人目につくことをさけるので、近づいた途端にパッと明るく照らされるとそれだけで誰かに気が付かれるという焦りや警戒心から侵入をあきらめます。

・防犯カメラを設置する

スマホと連動するものもあるので外出先でもリアルタイムでカメラの映像を確認することができます。

数台設置することでさらに防犯効果を高めることができます。

ポイント2　窓やサッシの防犯

戸建では空き巣の侵入は大半が窓からになります。
なるべく手がかかり、侵入をあきらめさせる窓が効果的です。

・防犯ガラスの窓にする

空き巣は窓ガラスを割って侵入してくるので、防犯ガラスの窓にしましょう。
特殊なフィルターがはられているため、なかなか割れることがなく防犯性に優れています。

大人の男性でもすぐに割ることは難しく、たとえ割れても耐貫通性に優れているため、打ち破りやこじ破りにも抵抗力をもち、侵入するのに５分以上はかかってしまいます。

・防犯フィルムを貼る

通常のガラスに防犯フィルムをはることで窓の強度をあげ、割れにくくなるという効果が期待できます。
ホームセンターなどで手軽に手に入ります。
ただし、防犯性が高いことを示す「CPマーク」がついた認定商品を選びましょう。

内側からは割ることができるので、災害時は窓から逃げることも可能。

・面格子やシャッターを取り付ける

目立たない場所であれば面格子を付けることでも空き巣の侵入を防ぐことができます。
さらに強化したい場合は鍵付きの雨戸やシャッターを設置するのもいいでしょう。

ポイント3　玄関の防犯

戸建の場合、窓の次に多いのが玄関からの侵入です。
空き巣の被害を防ぐには、玄関の防犯対策も大切。

・防犯性の高い鍵を使う

防犯性にすぐれた鍵はいろいろな種類がありますが、中でもディンプルキーがおすすめ。
ピッキングに強く、簡単にはスペアもつくることができません。
近年、最も需要が高い鍵で、玄関の鍵だけではなく、自転車やロッカーなどでも使われています。

最近では車のようなキーレス化も進み、離れた場所からのリモコン操作やドアハンドルに近づけるだけで鍵の開閉ができるカードキーにすることも有効です。

・錠前は2つ以上つける

空き巣が最も嫌がるのは時間がかかることです。
錠前が2つ以上ついていると、単純に考えて錠前1つの家より開ける作業に時間がかかります。

侵入に手間や時間がかかると捕まってしまう可能性も高くなるため、空き巣が諦める確率も上がります。

・見通しをよくすることも重要

玄関前にシンボルツリーなどを植えている場合には、人目につかなくなることをふせぐため、定期的に剪定し玄関に死角を作らないようにしましょう。

高い塀なども防犯上よくありません。以前はプライバシーを守りたいという理由から敷地が見えないように高い塀などで目隠しすることが好まれましたが、見通しの良いフェンスにするなどして周りの目も防犯に活かしましょう。

すぐにできる簡単防犯対策

窓に取り付けるグッズがおすすめ。
補助錠はホームセンターなどで安価に購入できて取り付けも簡単。

先ほど紹介した防犯フィルムも比較的すぐにできる対策です。

また、数日家を空ける時にはご近所の方に伝えておくことも防犯になります。
日頃からご近所の方とも良好な関係を築いておきましょう。

こちらのページでもクイズ形式で防犯について理解を深めることができるので見てみてくださいね。

まとめ

空き巣が侵入できる時間は5分が分かれ目といわれています。
侵入に5分以上時間がかかるようなら空き巣はあきらめてしまうわけです。
大切な家族・家や財産を守るために、防犯対策は最初からしっかり強固なものにしておくことが暮らしの安心・安全につながります。