注文住宅にもやすらぎある和室を【ライフスタイルに合わせてフレキシブルに使える和室】
(2023年02月04日)
都市工房でつくる自由設計の住宅にも和室がない家が増えてきました。和室は平安時代に造られ、発達したのは鎌倉時代から室町時代にかけてと言われています。これから家を造る予定がある方は、昔から親しまれてきた和室の良さを知り、プランに取り入れてみてはいかがでしょうか。
先日も施主様こだわりの素敵な和室がある家を造らせていただきました。和室のある家はなんとも心が落ち着く感じがしますね。
詳しくはこちらの記事を見てください。
https://www.shin1-1000kindo.com/newsletter/10540/
*近々施工事例にもアップします。
和室について
和室には「真」・「行」・「草」の3つのスタイルがあります。
「真」の和室とは、武家の建築様式だった書院造を基本とした格式高い和室のスタイルです。※1床の間や※2床脇、※3書院、※4長押などを備えたつくりになっています。
「行」の和室とは、「真」と「草」の間の位置づけとなり、長押や書院がないなど「真」の和室を崩したスタイルです。堅苦しくはないけれど落ち着きのある空間となります。
「草」の和室とは、茶室が基となる数寄屋や新和室とよばれ、自由度が高い和室のスタイルです。洋室とも相性が良いのでリビングと一体化した設計に使われることが多くあります。
※1床の間:奈良時代、最も身分が高い貴族が座るために一段高くして作った場所と言われ、掛け軸をかけたり、生け花や置物を置いたりと和室に彩を与えます。
※2床脇:床の間の隣にあり、地袋戸棚と天袋戸棚、真ん中に違い棚を設けた場所。
※3書院:床の間の横に設けられる出窓のような座敷飾り。書物を読み書きするため、作り付けの机として設けられたことから書院と言われている。
※4長押:柱から柱へもうけた連結建材。現在では装飾としての役割もある。
畳の機能について
そして、和室といえば畳です。畳に使われている井草には優れた調湿機能があります。高温多湿の日本で昔から親しまれてきた理由はここにあります。ジメジメした日には空気中の水分を井草が吸収して湿度を下げたり、乾燥している日には水分を放出したりして湿度をコントロールしてくれるんですね。
また、炭と同じような消臭・吸臭機能があり、二酸化窒素やホルムアルデヒドなども吸着し空気をきれいにする効果もあります。天然の空気清浄機とも言われています。
他にも、畳の中は空気が含まれ適度な弾力があるので、転んでも怪我をしにくいことや畳のクッション性から防音効果もあることがあげられます。(注:簡易的な畳に防音効果はありません)
そして、畳がもつなんともいえない優しいかおりはリラックス効果もありますよね。集中力がアップするという効果もあるんだとか。お子様の勉強部屋にもよさそうです。
いろいろな使い方ができる便利な和室
和の雰囲気を感じられることや井草に癒されることの他にも、和室はいろいろな使い方ができるので一室あると便利です。
仏間として
仏壇があるご家庭などでは、家を建て替えるときでも和室が必要になってくるのではないでしょうか。仏壇の前では正座をしなければならないので、やはり和室は欠かせませんよね。
客間として
和室があると客間としても使うことができて便利です。突然の来客や友人が遊びに来た時、親せきが泊まる部屋としても活用できます。来客が多い家は和室があると助かります。
子供部屋として
子供が小さい時などは遊び部屋としても重宝します。クッション性が高い畳だと転んでも怪我をしにくくて安心です。リビングとひとつなぎになっているお宅ではお子様の様子をリビングから確認することもできますね。
家事スペースとして
家事スペースとしての利用にも最適。座って洗濯物をたたんだり、アイロンをかけたりするのに便利です。アイロン台やアイロンは押し入れに収納すればさっと取り出せて手軽にアイロンがけができますよ。
リビングの延長として
畳の上で過ごすのは気持ちがいいものです。和室をリビング続きの間取りにすれば、ゴロゴロしながらテレビを見たりお昼寝したりできます。また、広いリビングとして使用できるので大人数で食事したりする際にもよいでしょう。
将来の親との同居に備えて
将来、親と同居する可能性がある方は、和室を設けておけば対応することができます。畳なので寝る際は布団が使用でき、日中の活動時間は押し入れに片づければ生活スペースも広く確保できます。万が一同居しないなどライフプランが変更になったとしても、他の用途で使えるように配置場所はよく考えましょう。
和室のデメリット
次に、和室をもつことのデメリットも見ていきましょう。
掃除・メンテナンス
畳や襖・障子・塗り壁には定期的なメンテナンスが必要となります。
畳については劣化しやすい素材です。傷ついたりすることで井草がはがれ洋服についてしまったり足にささってしまったりということも。劣化を防ぐためには、こまめな掃除が必要となります。乾いた雑巾で目にそってふくのが理想です。また、傷んできたら裏返しや表替えをし、耐用年数を過ぎたら新しい物に交換した方が良いでしょう。井草の畳が扱いにくいと感じる方は和紙畳やビニール畳などは耐久性が高いので、検討してみてください。
障子についてもプラスチック製のものを選べば破れにくく張り替える手間も少ないでしょう。
砂壁や塗り壁も経年劣化によりはがれてくるのでメンテナンスが必要ですが、洋室のようにクロスを使用することで耐久性も高くなりさらにコストも抑えられます。
カビやダニの発生
畳の表面は吸湿性が高いのでダニやカビが繁殖しやすい場所となります。和室を取り入れるときには、和室の場所や換気方法についてもしっかり考えることをおすすめします。
重いものを置くには不向き
畳はへこみやすく後が付きやすいので、重さがある家具を置くことには向いていません。それでも和室にタンスや学習机など重さがあるものを置きたい場合は、下にコルクマットをしいてから置くことをおすすめします。
まとめ
和室は、和の温もりを感じることができるだけではなく、最近の傾向ではいろいろな使い方ができる便利なスペースです。これから家を作る方はぜひ和室も取り入れてみてはいかがでしょうか。
都市工房では素敵な和室のある家を造らせていただいています。床の間や格式高い天井を設置した本格的な和室から、日常生活にあわせた自由度の高い和室など、施主様のご要望にあわせてこだわりの和室を実現いたします。以前の家から大切にしてきた襖の再利用など、ご希望がありましたら遠慮なくご相談ください。
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